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シーミーとは…

2023/04/11更新

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タウンネット シーミーとは…

清明祭

シーミー(清明祭)は沖縄の伝統行事の一つで、旧暦の24節季の「清明」の時期に行われる沖縄のお墓参りです。
沖縄は旧暦に合わせた伝統行事がいくつかあり、その中でも大きなイベントの一つとなります。
シーミーは大きく分けて2つあり、清明の日の入り後の最初の日曜日に

※1

「神清明(カミウシーミー)」を行い、翌週に

※2

ムンチュー、更に翌週に近い故人の墓参りをする家庭が多いようです。
2週目以降の墓参りが多くなる傾向があり、各々で1週ずらしたり調整したりします。1日でお墓を数件お参りするという家庭もあります。清明の時期であればずらす事も問題ないようで、各家庭親戚で相談し、よい日を選ぶようです。
カミウシーミー、ムンチューシーミー、シーミーと父方を3件、その後に母方…など約1ヵ月毎週末シーミーされるご家庭もあればムンチューシーミーのみで終わる家などそれぞれの家庭の事情により異なります。
一般的なシーミーの手順は、まずお墓周辺の草刈りなどの掃除をし、ご馳走をお供えしお参りという流れとなります。休日などを利用して草刈り等を事前に済ませておくというご家庭もあります。

シーミーの手順

ヒヌカンをお持ちの方は最初にヒヌカンへ拝みを捧げ、報告する風習があります。ヒヌカンへ拝む際の

※9

グイス・お仏壇へお墓参りに行く際のグイス・お墓の掃除前に

※5

ジーヌカミ、若しくはウジョーヌカミへのグイス・ 掃除後のジーヌカミへのグイス・墓前のグイスを終え、お供えをウサンデーします。

シーミーの手順 -詳細-

タウンネット シーミーとは…
沖縄の人ならば上記で伝わると思いますが、念のため…(笑)
家庭で火の神様を祭っている場合は、シーミーの当日の朝に今日が清明祭である事・お墓参りに行く事を報告の祈りを捧げ、次に仏壇のご先祖様に報告の祈りを捧げます。
お墓に到着すると掃除の前に墓を守る土地神様に(お墓の左側に鎮座する左の神様)祈りを捧げますお墓を守ってくださっているお礼とシーミーでお墓参りに来たこと、またその前に綺麗に掃除させてくださいと報告します。
掃除を終えたら土地神様にお供え物の重箱から何品か小皿に取り分けウチカビとタヒラ(

※8

ヒラウコウ若しくは島ウコウという板状の線香) 12本(もしくは12本と3本)を供え拝みます。
拝みを終えたらウチカビを燃やし、お酒をかけて火を消します。次に墓への拝みへ移ります。

※6

重箱の抜けた部分を

※7

ウチジヘーシで補充し、重箱やウチカビ(ご先祖様へ祈りを捧げる時に使用するあの世のお金)やお供え物を墓前に並べ祈りを捧げます。
ウチカビを焚き、重箱からおかずを取り出してお供えをし、お供えのお下がりを墓前でいただきます。
ご馳走は一般的な重箱料理が用意されます。重箱は、2つずつの二対(4重)が用意されるお家がほとんどです。(チュクンといいます)
ご馳走やグイス・順番は各家庭によって異なり、簡素化されていたり、地域によって持ち寄るご馳走が違っていたりします。
親兄弟・いとこ(従兄弟・従姉妹)・はとこ(再従兄弟・再従姉妹)など1年に一度の親族が集まり近況報告するよい機会となる日です。
また、この時期の週末はお墓が多い箇所は渋滞します。それぞれの家庭が次期を合わせてお参りしますので許田・識名あたりは特に渋滞が予想されます。

用語索引

タウンネット シーミーとは…

※1.神清明(カミウシーミー)

ムンチューの遠い祖先にあたる按司墓

※2.門中(ムンチュー)…

始祖同じとする父方の血縁集団。

※3.ムートゥヤー…

始祖の長男筋の家。ムートゥとは起源や元を意味する。

※4.門中墓…

門中に属する家が一つの墓を用いる

※5.土地神様…

 沖縄ではジーヌカミ・ジーチヌカミ・ジーヌカンと言う。住んでいる家やお墓にはその土地の神様が存在し、お守りくださっている。シーミー等のお墓参りや屋敷の拝みの際には必ず最初に土地神様に感謝を伝える。地域の風習によっては土地神様の前にウジョーヌカミ(御門の神/門の守り神)に感謝の気持ちを捧げるところもある。門はヒジャイヌカミ(左の神)とニジリヌカミ(右の神)がお守りしているといわれている。

※6.重箱…

重箱料理で、肉やかまぼこ、てんぷら、豆腐、昆布などの料理。重箱に詰める料理の数は奇数になっている。料理を詰めた重箱と餅を詰めた重箱で一対。門中や地域、各家庭にもよるが一対だけお供えしたりするところもある。

※7.ウチジヘーシ…

 重箱料理を補うもの。数か所で拝むことが多いので同じ重箱をお供えするが、お供え物を全部取り替えたりせず、その都度重箱料理の一部を変えてお供えする。ヘーシとも言う。

※8.ヒラウコウ・島ウコウ…

板状の黒い線香で沖縄ではよく使用される。6本の細い線香がくっついている板状の線香で、拝みの際に12本3本を立てることがある。12本とは板状の線香が2枚なのでタヒラと言ったりする。3本はその板状の線香を半分に折り使用する。

※9.グイス…

お祈りの言葉。通常は方言で唱えるものとされるが、大事なのは心とあり、共通語でもよいとされる。今回はシーミーの紹介なので清明祭用のグイスとなる。

最後に…

こちらの記事は当運営会社の女性STAFF数人の話を参考に作成しております。
沖縄の行事や言葉は地域や家庭により異なる部分が多いです。
ウチカビ一つにしろ、 あくまで参考程度で読んでいただければと思います。

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