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2025/02/05更新
沖縄旧暦行事
十六日:グソーの正月(ジューウルクニチー)
旧16日ですが、主に3つの場合があるようです。
1.みーぐそー(一年忌が終わっていない方)がいる家庭(地域によっては三回忌)
→法要とし、重箱・もち・お菓子・果物を備えます。
2.八重山・宮古・山原の一部
→墓参りをする日とされ、16日祭とされる日です。お墓参りをし、本島で行われているシーミーのように盛大に行うようです。また、この地域ではシーミーがない場合が多いようです。
3.本島内の、みーぐそーがない家庭
→特に何も行わないご家庭が多いようです。
本来は本島内のみーぐそーがないご家庭でもお墓参りと仏壇へのお供えをするのがよいとされているようです。
重箱ではなくうちゃわき(こんぶ・三枚肉・赤かまぼこ)・果物・お菓子を仏壇にお供えするご家庭が多いようです。
各地域、様々な由来があるようです。
●琉球王国時代、城内で働く物が正月1日から15日までは城内の行事を行い16日に故郷へ帰郷したが両親は既に他界しており、墓参りをしたのが始まり。
●1/1~1/15までは神様と人間の正月とされ、年神様がこの世で生きた人間と新年を祝うとされ、16日からあの世のお正月とされる。
●正月の競馬場で賑わう中、夫を亡くした美女が一心不乱にお墓参りをするのを見た人々が翌日に墓参りをするようになった。
●ある男が1/16の夜に墓参りをしていると亡くなった父が現れ一晩酒とご馳走を楽しんだが翌日飲み食いしたはずのご馳走や酒が手つかずだった。男は1/16はこの世とあの世が繋がる日と思い墓参りをするようになった。
みーぐそー(亡くなって間もない霊)の場合は法要となり、それ以外であれば供養と覚えれば準備しやすいですね。
十六日は、各家庭や地域で異なるルールや方法で行われていることが多いですが、それぞれのやり方の中に沖縄独特の文化と精神性が息づいています。
これらは、沖縄の歴史や自然、人々の暮らしの中で育まれてきた大切な財産であり、世代を超えて受け継いでいきたい行事のひとつですね。